テイスティングカップといえばお茶の評価・鑑定などプロの現場で使われる抽出器具です。基準が決まっていて茶こしも不要、同条件でいくつものお茶を抽出して比較する際にとっても便利。
購入した茶葉を最初に一定の条件で飲む習慣をつけると、自分の好みの傾向や他の茶葉との違いが自分の中に蓄積されていきます。
何も専門的なことが分からずとも、飲み比べると違いが分かって楽しかったり、本当に「自分はこれが好き!」となる基準作りのためだけでも!
家庭では基本的に必要ないものですが、紅茶好きなら持っておくとより楽しみ方も増え、普段使いも出来るすぐれものです。
個数は目的に合わせて、個人で楽しむのであれば2~3個あれば十分だと思います。
ちなみに自分は紅茶専門店 TEAS Liyn-an(ティーズリンアン)さんでまとめて購入しました。まとめ買いすると若干安くなるのでおすすめです。
テイスティングカップの使い方
1.茶葉を計量する
テイスティングカップ150mlに対し、茶葉の量は3gが基本ですが、家庭ですから柔軟に茶葉に応じて調整してください。
2.テイスティングカップを温める
容器自体が小容量で冷めやすいので、香り高く抽出できるよう熱湯で温めておきます。レンジ可能な場合も多いので、量と加熱時間を決めておくと便利です。
3.茶葉を入れ熱湯を注ぎ抽出する
茶葉を入れてあれば上のラインまで熱湯を注ぎ、蓋をおいて基本的には3分抽出します。ただし家庭ですので茶葉の大きさや種類によって、美味しく飲める抽出時間に調整するといいと思います。
基本的に150mlになっていることが多いですが、初回はどこくらいまで注げば何g(ml)になるのか、計量しておくと基準がぶれずいいですね。
4.茶葉を濾す
紅茶の抽出が終わったら、写真のように器をはめて素早く90度回転させ、そのまま置いて落ちきるまで待ちます。
器を置いたまま普通のティーポットのように濾そうとすると、容器を伝ってびしょびしょになってしまいます。
立て掛けてそのまま放置すると濾せるので、いくつも比較する際にも便利。茶葉が細かく出てきてしまう場合は、合うサイズの茶こしを用意します。
5.テイスティング
蓋を開けて立ち昇る香りをチェックし、茶殻を蓋の裏にのせて容器にセットし、茶殻の様子や香り、硬さなども観察します。
紅茶の方も香りや水色を観察し、テイスティングスプーンですくって味をチェック。家庭ですので器のまま味わっても全く問題ありません。
テイスティングは空気を一緒にずずっと含みながら口に入れ、舌の上で転がしながら、鼻に香りが抜けるのまで味わいます。
中国茶台湾茶でも
紅茶だけじゃなく、 中国茶台湾茶でもテイスティングカップを使うと便利。同じ種類でも焙煎の違いや、清香・濃香、1煎目と2煎目の違いなど飲み比べると楽しいです。
こちらは中国茶用で茶こし部分の注ぎ口が少し違うのですが、紅茶と共通で全然大丈夫です。
ガラスのテイスティングカップだと、抽出中の茶葉の開いていく様子や、水色の変化などが楽しめてまたおすすめです!
普段使いのすすめ
何も飲み比べやテイスティングに使わずとも、普段使いにもめちゃおすすめです。
1人分で茶こしもいらず、洗い物も楽なので1杯分を淹れるのに手軽だしぴったり!
飲み比べもしないし何個も買うのは…という方でも、1個持っておくと便利です。